1.JavaScriptの演算子(=、===、!==)ってなに?
JavaScriptでは、**「=」「===」「!==」**といった記号を頻繁に使います。
でも初心者のうちは、それぞれがどんな意味を持っているのか、なかなかピンとこないものです。
たとえばこんな疑問、ありませんか?
- 「= は代入?比較?」
- 「記号が多すぎてわからない」
- 「いつもエラーになるけど原因がわからない」
この記事では、特につまずきやすい**「=」「===」「!==」**について、
実際のコード例と画面表示の結果を交えて、やさしく・わかりやすく解説していきます。
2.「=」は“代入”を意味する演算子
JavaScriptで「=」は右側の値を左側の変数に代入する演算子です。
「x に 5 を入れる」といった操作に使います。
初心者が最初に学ぶと同時に、if文で間違って使ってしまいがちな要注意ポイントでもあります。
例:数値を変数に代入する
let x = 5;
console.log(x); // 5 と表示される
上のコードでは、5
という値を x
に代入して、それを console.log()
で表示しています。
このように「=」は、「右の値を左にコピーする」イメージで使います。
つまり、「x と 5 が等しい」ではなく、「x に 5 を入れる」操作なのです。
⚠️ よくある間違い:
if (x = 5) {
// これは比較ではなく「代入」!
}
この書き方だと x に 5 を代入する処理
になるので、常に true
扱いになります。
比較には使わないよう注意しましょう!
⭕️正しくは:
if (x === 5) {
...
}
3.「===」は“値と型の両方を比較”する演算子
JavaScriptで値を比較するときに使うのが「===
(イコール3つ)」という記号です。
これは、値が同じであることに加えて、型も同じであることをチェックします。
このように「厳密に等しいかどうか」を調べるため、**厳密等価演算子(strict equality operator)**と呼ばれます。
例:型が同じときだけ true になる
console.log(5 === 5); // true(数値どうし)
console.log("5" === "5"); // true(文字列どうし)
console.log(5 === "5"); // false(型が違う)
===
を使えば、値だけでなく「型」まで同じかどうかをしっかりチェックできます。
そのため、予期せぬバグを防ぎたい初心者にもおすすめの比較方法です。
JavaScriptでは、比較のときに迷ったら まず「===」を使うと覚えておきましょう。
4.「!==」は“値か型が違えば true になる”演算子
JavaScriptで値を比較するとき、「違っているかどうか」を調べるには !==
を使います。
これは「===
の逆」で、値か型がひとつでも違えば true を返すのが特徴です。
例:値または型が違えば true
console.log(5 !== 5); // false(値も型も同じ)
console.log(5 !== "5"); // true(型が違う)
console.log("abc" !== "ABC"); // true(文字が違う)
!==
は、「完全に一致していないこと」を確認したいときに使います。
基本的に、===
と !==
をペアで使えるようにしておくと、コードのミスを減らせて安心です。
5.まとめ
この記事では、JavaScriptの演算子の中でも初心者が特につまずきやすい「=」「===」「!==」の使い方について解説しました。
ここであらためて、それぞれの役割を整理しておきましょう
記号 | 意味・役割 | 型のチェック |
---|---|---|
= | 値を変数に代入する | しない |
=== | 値と型の両方が同じかを比較する(厳密) | する |
!== | 値または型のどちらかが違うかを比較する | する |
初心者向けワンポイントアドバイス
- 比較するときは
===
- 違うかどうかを見るときは
!==
この2つをセットで覚えておけば安心です!
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