1.for文とは?
JavaScriptの for
文は、「同じ処理を何度も繰り返したいとき」に使う文法です。
日常生活でも、こんなことってありますよね?
例:「腕立て伏せを10回やる」「3回深呼吸する」
このように、「同じことを何回も行う」処理をプログラムで実現するのが for
文です。
🔍 どんなときに使う?
- 同じ処理を一定回数くり返したいとき
- 配列の中身を1つずつ処理したいとき
- スコアや数値を1つずつ増やしたいとき
✨ 一言でまとめると…
for
文は、「回数を決めて何かをくり返す」ためのツール!
2.for文の基本構文を解説
for文の基本構文
for
文は、以下のような書き方をします
for (初期値; 条件式; 更新処理) {
// くり返したい処理
}
🔍 各部分の意味
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
このコードの意味を1つずつ見てみましょう。
部分 | 説明 |
---|---|
let i = 0 | 変数iを0からスタートさせる(初期値) |
i < 5 | iが5より小さい間、くり返す(条件) |
i++ | iの値を1ずつ増やす(更新処理) |
🖨️ 実行結果:
0
1
2
3
4
→ i
が0〜4まで出力されます(5未満になるまでくり返し)
✨ ワンポイント
くり返し回数が決まっているときに、for文はとても便利です!
3.カウントアップの実例
実際に、for
文を使って数字を0から4まで表示するコードを書いてみましょう。
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
このコードは、コンソールに次のように出力します:
0
1
2
3
4
🔍 説明:
i = 0
からスタートして
i < 5
(iが5未満)であればブロック内を実行
実行後に i++
で1つ増える
この流れを繰り返します
✨ ポイント
0から始まるのがプログラミングの定番。
配列やループは「0ベース」で数えることが多いです!
4.配列のループ処理
for
文は、配列の中身を1つずつ処理したいときにもよく使います。
🧪 例:フルーツの配列を出力
const fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"];
for (let i = 0; i < fruits.length; i++) {
console.log(fruits[i]);
}
🖨️ 実行結果:
りんご
バナナ
みかん
🔍 解説:
・fruits.length
は配列の要素数(この場合は3)
・fruits[i]
で、インデックス番号 i
にある要素を1つずつ取り出しています
💡 ポイント:
配列は0番目からスタートするので、
i = 0
からi < 配列の長さ
にするのが基本形!
5.よくあるミス・注意点
for
文は便利ですが、使い方を間違えると意図しない動作になることもあります。
ここでは初心者がよくつまずくポイントを紹介します。
❌ 無限ループに注意!
for (let i = 0; i < 5; ) {
console.log(i);
}
→ i++
(更新処理)を忘れてるため、条件がずっと true
になり無限ループに!
❌ イコール忘れ・不適切な条件
for (let i = 0; i <= 5; i++) {
console.log(i);
}
→ i <= 5
とすると、0〜5
(6回)出力される。
条件の意図をしっかり確認しよう!
❌ 配列の範囲を超えてアクセス
const arr = ["A", "B", "C"];
for (let i = 0; i <= arr.length; i++) {
console.log(arr[i]); // 最後に undefined が出る
}
→ i <= arr.length
だと、最後に arr[3]
を読みにいって undefined
になる。
→ 正しくは i < arr.length
✅ 対策のコツ:
・条件と更新処理は毎回見直す
・配列.length
を使うときは 「未満(<)」が基本
6.まとめ
この記事では、JavaScriptのfor
文について解説しました。
for
文は、同じ処理をくり返したいときに使う基本的な文法です。
繰り返し回数が決まっているときや、配列の要素を順番に処理したいときにとても便利です。
✅ おさらいポイント
for
文の構文は「初期値・条件・更新処理」の3つセット- 回数の制御や配列処理に使える
- 無限ループや配列の範囲超えに注意!
- 「0から始まる」のが基本
🔥 まずはこれだけ覚えよう!
for (let i = 0; i < 繰り返したい回数; i++) { }
この書き方に慣れておけば、いろんなパターンに応用できます!
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