JavaScriptのsetIntervalとは?使い方と繰り返し処理の基本をわかりやすく解説

JavaScript基礎

JavaScriptには「一定時間ごとに同じ処理を繰り返す」ための関数があります。
それが setInterval() です。

たとえば、

  • 1秒ごとに時計を更新する
  • 数秒ごとに画像を切り替える
  • 信号機の色を周期的に変える

といった動きを作るときに、setInterval はとても役立ちます。

本記事では、setInterval() の基本的な使い方から、処理の止め方、よくあるミスまでを
初心者にもわかりやすく解説していきます。

setInterval() は、指定した間隔(ミリ秒)ごとに関数を繰り返し実行する関数です。

基本の書き方は以下のとおりです:

setInterval(関数, 間隔);

具体例

setInterval(() => {
  console.log("1秒ごとに表示されます");
}, 1000);

このコードは、1秒(1000ミリ秒)ごとに “1秒ごとに表示されます” をコンソールに出力します。

補足:

  • 間隔は ミリ秒(1秒=1000) で指定します。
  • 処理は「永遠に」繰り返されます(止めない限り)。

setInterval() の第2引数で指定する値は「ミリ秒単位」です。
つまり、1000=1秒、500=0.5秒、2000=2秒 という意味になります。

例:0.5秒ごとに表示

setInterval(() => {
  console.log("0.5秒ごとに表示されます");
}, 500);

例:2秒ごとに表示

setInterval(() => {
  console.log("2秒ごとに表示されます");
}, 2000);

このように、タイミングを自由に調整できるので、UIのアニメーション通知のタイミング調整にもよく使われます。

setInterval() は、一度実行するとずっと繰り返し続けます
そのため、「もう動かさなくていい」というタイミングで止める処理が必要になります。

それを行うのが clearInterval() です。

基本の使い方:

const timerId = setInterval(() => {
  console.log("実行中");
}, 1000);

// 5秒後に止める
setTimeout(() => {
  clearInterval(timerId);
  console.log("止めました");
}, 5000);

補足ポイント:

  • setInterval() の戻り値(ここでは timerId)を保存しておく必要があります。
  • clearInterval() にそのIDを渡すことで、処理を止められます。
  • setTimeout() と組み合わせて「一定時間だけ繰り返す」制御も可能です。

初心者が setInterval() を使うときに、つまずきやすいポイントやありがちなミスをまとめておきます。

タイマーIDを保存し忘れる

setInterval(() => {
  console.log("動くけど、止められない");
}, 1000);

// これでは clearInterval が使えない
clearInterval(); // 効かない

戻り値(timerId)を保存しないと止められません!

実行間隔が短すぎる

setInterval(() => {
  console.log("速すぎる");
}, 1); // 1ミリ秒

➡ 実際にはブラウザの最小タイマー間隔(約4ms以上)になる上、
CPUに負担をかけるのでやりすぎ注意!

処理の中で重い処理をしている

setInterval(() => {
  for (let i = 0; i < 1000000000; i++) {} // 重すぎる!
}, 1000);

➡ 繰り返し処理が終わらないうちに次の処理が来てしまい、フリーズすることも。

対策まとめ

  • 必ず 戻り値(ID)を変数に保存
  • 処理の重さや実行間隔に注意
  • setTimeout との併用でより柔軟な制御もできる

ここでは setInterval() を使って、1秒ごとに数字が増えていくカウントアップ表示を作ってみましょう。

HTML:

<p id="counter">0</p>

JavaScript:

let count = 0;
const counterElement = document.getElementById("counter");

const timerId = setInterval(() => {
  count++;
  counterElement.textContent = count;

  if (count >= 10) {
    clearInterval(timerId);
    console.log("カウント終了");
  }
}, 1000);

0

解説

  • count を1ずつ増やして、#counter に表示
  • 10になったら clearInterval() でストップ
  • 基本の使い方+「止め方」まで含めた良い練習例です

setInterval() は、JavaScriptで一定間隔ごとに処理を繰り返すときに欠かせない関数です。

この記事では、

  • setInterval() の基本的な書き方
  • 実行間隔の調整方法
  • clearInterval() による停止方法
  • よくあるミスと注意点
  • 実践:カウントアップのサンプル

といった内容を、初心者向けに解説しました。

特に、カウントアップのような具体的な動きを体験することで、理解が深まるはずです。
他にも setInterval() は「時計」「スライドショー」「信号機」など様々な応用ができるので、ぜひ活用してみてください。

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